G.1日観光コース

若松島にも渡り、上五島の大自然と歴史、世界遺産を巡る充実の旅プランです。捕鯨の歴史を知る鯨賓館ミュージアム、世界遺産の頭ヶ島天主堂を始めとする主な教会、そして若松大橋を見下ろす龍観山展望所からは、景勝地として名高い若松瀬戸の多くの入江・岬・大小の島々をパノラマでご覧になれます。
中通島の北の玄関口である有川港周辺をスタートし、南の奈良尾港周辺をゴールとする上五島縦断のプランです。

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1日観光コースの所要時間と料金

所要時間8時間
料金ジャンボ(9人乗)49,920円
小型車 (4人乗)34,080円

コースの詳細

出発地(有川・青方地区)

Start

海童神社

海童神社(画像提供:長崎県観光連盟)

海童神社はナガスクジラの顎の骨でできた鳥居があり、捕鯨で栄えた有川を象徴する神社です。ここはかつて応護島(おこじま)という小島だったことから「オコジマ様」とも呼ばれています。(有川港ターミナル建設のため周辺が埋め立てられ陸続きとなった)
骨の鳥居の高さは4m45cm、地下の埋込み部分は75cm。1973(昭和48)年に東シナ海で捕獲された体長18.2mのナガスクジラの顎骨が使われています。

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友住石畳

友住石畳

新上五島町崎浦地域(赤尾・友住・江ノ浜・頭ヶ島)は、五島石の文化を象徴しているともいえる独特な景観をつくりだしています。歴史と文化がいまも息づくこの町並み。2012(平成24)年9月19日には、国の重要文化的景観に選定されました。中でも友住は「石畳のふるさと」と呼ばれ、古い石畳や石塀が多く残されています。

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頭ヶ島天主堂

頭ヶ島天主堂

1919(大正8)年に完成し、コンパス司教により祝別・献堂された教会。全国的にも珍しい石造りの天主堂は鉄川与助の設計施工によるもので、信徒たちが近くの石を切り出して運び、約10年の歳月をかけて作られました。2001(平成13)年に国の重要文化財に指定。2018(平成30)年には天主堂を含む集落全域が、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」として登録されました。

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キリシタン墓地

キリシタン墓地

頭ケ島天主堂から海側には整然と並んだお墓があり、弾圧の中で強く生き延びたキリシタン信者たちの歴史を物語っています。日本の墓地にある石碑と同じ形状のお墓ですが、石の上にはクルスが添えられています。
このキリシタン墓地では5月頃に咲くピンク色のマツバギクが、訪れる人を楽しませてくれます。

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龍馬ゆかりの地(五島祈りの龍馬像)

祈りの龍馬像(画像提供:長崎県観光連盟)

坂本龍馬が長崎のグラバーから購入した練習船ワイル・ウエフ号が、1866(慶応2)年5月2日潮合崎で暴風雨にあい遭難し、12名の仲間が亡くなりました。知らせを聞いた龍馬は当時、鹿児島にて療養中でしたが、この地に駆けつけ村役に慰霊碑建立を依頼したといわれています。新上五島町は2010(平成22)年5月2日、仲間への鎮魂の想いを込めて遭難した場所を見つめながら合掌している龍馬像を建立しました。

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黒崎園地公園

黒崎峠

有川湾の中央部から突き出た岬にある公園。西海国立公園としての景観を誇り、有川湾のリアス式海岸と、白い砂浜、大小の島々の美しい眺望が広がっています。展望所のほかに観光名所である黒埼灯台やカリヨンの鐘などもあります。冬の夜には幻想的な漁火の姿も見れます。

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鯨賓館ミュージアム

鯨賓館ミュージアム(画像提供:長崎県観光連盟)

有川港多目的ターミナル内にある博物館。水産庁「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」の一つ「有川捕鯨関連文化遺産」で知られる新上五島町の捕鯨史や、鯨の生態にまつわる資料が展示されています。
そのほかにも、新上五島町出身で教会堂建築に多大な功績を残した鉄川与助や、第50代横綱:佐田の山関についても紹介しています。

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蛤浜海水浴場

蛤浜海水浴場(画像提供:長崎県観光連盟)

永遠に続くかのような遠浅の海。白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる光景は、一度見たら忘れられない抜群の美しさです。7月には海開きイベント「蛤浜で遊ぼデー」が開催され、たくさんの人で賑わいます。ビーチハウスやシャワー(有料)を完備しておりとても便利です。
有川青少年旅行村が隣接し、2006(平成18)年度には環境省の「日本の快水浴場百選」にも選ばれています。

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旧鯛ノ浦教会

旧鯛の浦教会のルルド(画像提供:長崎県観光連盟)

上五島における布教の中心として1881(明治14)に設立されました。1903(明治36)に木造瓦葺きの聖堂に建て替えられ、戦後すぐレンガ造りの鐘塔が増設されました。鐘塔の一部は被爆した浦上天主堂のレンガも使われています。1979(昭和54)年には新聖堂が作られ、旧聖堂は図書館・図書館として使われています。旧聖堂横には地元出身の彫刻家:中田秀和氏制作寄贈のマリア像と信徒たちの労働奉仕によって作られたルルドがあり、緑の中に浮かぶ二つの白い像が大変印象的です。

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昼食

※ 昼食代はコース料金とは別に必要となります。

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青砂ヶ浦天主堂

青砂ヶ浦天主堂(画像提供:長崎県観光連盟)

1878(明治11)年頃には小さな集会所にすぎなかったが、大崎神父が外国から原書を取り寄せて設計・施工の指導にあたり、現在の教会堂を1910(明治43)年に建立。 正統的な様式、意匠が特徴で、鉄川與助の手による初期のレンガ造りの教会堂。2001(平成13))に国の重要文化財に指定。現在の建物は3代目で、2010(平成22)年には献堂100周年を迎えた。上五島の冬の風物詩「教会群のイルミネーション」は有名ですが、本天主堂のイルミネーションは、2012(平成24)年に日本夜景遺産にも認定されました。

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矢堅目公園

中通島の奈摩湾入口にあり、円錐形の奇岩「矢堅目(別名トトロ岩)と複雑な海岸線が美しい景勝地。夏には鮮やかなオレンジ色のオニユリが咲き、展望所から見る雄大な景色や、東シナ海に沈む夕日に感動をおぼえます。また奈摩湾を挟んで対岸の白草公園から、ここ矢堅目の岩越しに沈む夕陽は大変素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。

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矢堅目の塩本舗

「矢堅目」を望む場所にある塩工房「矢堅目の塩本舗」では、五島近海の澄んだ自然海水をくみ上げ、古代から伝わる伝統製法「蒸発法」で時間と手間を掛けて塩分を濃縮し、一切の添加物や加工助剤を加えずに薪で焚き上げて自然海塩を製造しています。
塩工房に隣接した上五島産品館「矢固目の駅」では、この塩や上五島の特産品の販売、喫茶、観光地案内などもあります。
矢堅目の塩を使った「塩ソフトクリーム」はお勧めの一品です。

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大曾教会

赤レンガ造りの聖堂と白いキリスト像が印象的な教会。1879年(明治12年)に最初の木造聖堂が建立され、1915(大正4)年に鉄川与助の設計により現在の天主堂となりました。
重厚な十字架と八角ドーム型の屋根をもつ方形の鐘塔、半円アーチの窓、西独製の花柄に組まれたステンドグラスなど、大正ロマネスク様式の代表作に挙げられます。2007(平成19)年に国の重要文化財に指定されました。

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(車窓:跡次教会、石油備蓄基地展望)

初代は1914(大正3)、2代目は1932(昭和7)年に建立。1984(昭和59)年に現在の教会堂が建立されました。国道からすぐの山手に見ることができ、緑の中に映える白い外壁が美しい教会です。
教会から眼下を見おろすと青方湾が広がり、そこに浮かぶ世界初の洋上タンク式石油備蓄基地「上五島国家石油備蓄基地」を望むことができます。

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(車窓:中ノ浦教会)

中ノ浦教会

1925(大正14)年建立の木造教会。印象的な正面の尖塔は後年に増築されたものです。久賀島の今は無き細石流教会(鉄川与助設計施工)とよく似た、天井や花の装飾が特徴的です。水際に佇み、満潮時に穏やかな水面に教会が映り込む一帯の風景は、誰もが心なごむ美しい光景です。別名「水鏡の教会」と呼ばれています。

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若松大橋

中通島と若松島を結ぶ全長522mの純白のトラス橋。1991(平成3)年に完成しました。西海国立公園・若松瀬戸に架かる橋の白が、青い空、エメラルドグリーンの海、豊かな自然の緑に美しく映えるさまは必見。橋の中央付近の渦潮やたもとの入り江の海の色、橋の下を行き交う大小の船など、ドラマチックな風景に出会えます。

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龍観山展望台

若松島の龍観山(標高138m)にある展望台。西海国立公園の若松瀬戸を一望できるビュースポットで、若松大橋の白、海と空の青、山々の緑、島々が織り成す複雑な入り江は見事なコントラスト。対岸の山間に桐教会も見えるこの地は「長崎県新観光百選の地」にも認定されています。
早朝に訪れると野性のシカに出会えることもあります。

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奈良尾神社のあこうの樹

奈良尾港から近い奈良尾神社にある、樹齢670年を超えるアコウの大樹。高さ25m、幹周り12mで日本一の大きさを誇り、1961(昭和36)年に国の天然記念物に指定されました。
根元が二股に分かれて神社参道を跨いでおり、参道を歩いて下をくぐると長生きできるという言い伝えがあります。
境内には銀杏の木もあり、秋には境内一面が黄色いじゅうたんに染まります。

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到着地(奈良尾港または希望地)

Goal