E.観光コース

上五島の大自然と世界遺産を巡る旅プラン。長崎・佐世保からの日帰旅行でも利用できる短めの旅程です。国指定重要文化財の頭ヶ島天主堂は世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産にも登録されています。有川湾に面した高台の黒崎園地公園からは多くの入江・岬・大小の島々や、さらに天気のいい日は平戸まで望むことができます。
中通島の北の玄関口である有川港周辺、または青方地区をスタート及びゴールとする周遊プランです。

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観光コースの所要時間と料金

所要時間5時間
料金ジャンボ(9人乗)31,200円
小型車 (4人乗)21,300円

コースの詳細

出発地(有川・青方地区)

Start

海童神社

海童神社(画像提供:長崎県観光連盟)

海童神社はナガスクジラの顎の骨でできた鳥居があり、捕鯨で栄えた有川を象徴する神社です。ここはかつて応護島(おこじま)という小島だったことから「オコジマ様」とも呼ばれています。(有川港ターミナル建設のため周辺が埋め立てられ陸続きとなった)
骨の鳥居の高さは4m45cm、地下の埋込み部分は75cm。1973(昭和48)年に東シナ海で捕獲された体長18.2mのナガスクジラの顎骨が使われています。

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赤尾腰板石・友住石畳

友住石畳

新上五島町崎浦地域(赤尾・友住・江ノ浜・頭ヶ島)は、五島石の文化を象徴しているともいえる独特な景観をつくりだしています。歴史と文化がいまも息づくこの町並み。2012(平成24)年9月19日には、国の重要文化的景観に選定されました。中でも友住は「石畳のふるさと」と呼ばれ、古い石畳や石塀が多く残されています。

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頭ヶ島天主堂

頭ヶ島天主堂

1919(大正8)年に完成し、コンパス司教により祝別・献堂された教会。全国的にも珍しい石造りの天主堂は鉄川与助の設計施工によるもので、信徒たちが近くの石を切り出して運び、約10年の歳月をかけて作られました。2001(平成13)年に国の重要文化財に指定。2018(平成30)年には天主堂を含む集落全域が、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」として登録されました。

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キリシタン墓地

キリシタン墓地

頭ケ島天主堂から海側には整然と並んだお墓があり、弾圧の中で強く生き延びたキリシタン信者たちの歴史を物語っています。日本の墓地にある石碑と同じ形状のお墓ですが、石の上にはクルスが添えられています。
このキリシタン墓地では5月頃に咲くピンク色のマツバギクが、訪れる人を楽しませてくれます。

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(車窓:あくび岩)

あくび岩

新上五島町友住郷の小さな岬「チヂミ鼻」。まるであくびをする人の顔のように見えることから、地域の人たちに「あくび岩」と呼ばれています。頭ケ島天主堂がある頭ケ島側から頭ケ島大橋を渡る時に左手に見える岩が、橋を進むにつれ見え方が変わっていき、口が開いて大あくびになっていきます。

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龍馬ゆかりの地(五島祈りの龍馬像)

祈りの龍馬像(画像提供:長崎県観光連盟)

坂本龍馬が長崎のグラバーから購入した練習船ワイル・ウエフ号が、1866(慶応2)年5月2日潮合崎で暴風雨にあい遭難し、12名の仲間が亡くなりました。知らせを聞いた龍馬は当時、鹿児島にて療養中でしたが、この地に駆けつけ村役に慰霊碑建立を依頼したといわれています。新上五島町は2010(平成22)年5月2日、仲間への鎮魂の想いを込めて遭難した場所を見つめながら合掌している龍馬像を建立しました。

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(車窓:ハマンナ海岸とライオン島)

ハマンナのライオン島

新上五島町にある真っ青な美しいビーチ「ハマンナ」。波の穏やかな日のハマンナは日常の喧騒を忘れさせてくれる絶景スポット。目の前に浮かぶ「源五郎島」は別名「ライオン島」と呼ばれ、まるでライオンが寝転がっているようにも見えます。スカイブルーと砂浜のコントラストに心行くまで癒されましょう。

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黒崎園地公園

黒崎峠

有川湾の中央部から突き出た岬にある公園。西海国立公園としての景観を誇り、有川湾のリアス式海岸と、白い砂浜、大小の島々の美しい眺望が広がっています。展望所のほかに観光名所である黒埼灯台やカリヨンの鐘などもあります。冬の夜には幻想的な漁火の姿も見れます。

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昼食・買い物

※ 昼食代・買い物代はコース料金とは別に必要となります。

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蛤浜海水浴場

蛤浜海水浴場(画像提供:長崎県観光連盟)

永遠に続くかのような遠浅の海。白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる光景は、一度見たら忘れられない抜群の美しさです。7月には海開きイベント「蛤浜で遊ぼデー」が開催され、たくさんの人で賑わいます。ビーチハウスやシャワー(有料)を完備しておりとても便利です。
有川青少年旅行村が隣接し、2006(平成18)年度には環境省の「日本の快水浴場百選」にも選ばれています。

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旧鯛ノ浦教会

旧鯛の浦教会のルルド(画像提供:長崎県観光連盟)

上五島における布教の中心として1881(明治14)に設立されました。1903(明治36)に木造瓦葺きの聖堂に建て替えられ、戦後すぐレンガ造りの鐘塔が増設されました。鐘塔の一部は被爆した浦上天主堂のレンガも使われています。1979(昭和54)年には新聖堂が作られ、旧聖堂は図書館・図書館として使われています。旧聖堂横には地元出身の彫刻家:中田秀和氏制作寄贈のマリア像と信徒たちの労働奉仕によって作られたルルドがあり、緑の中に浮かぶ二つの白い像が大変印象的です。

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(車窓:丸尾教会・鉄川与助ゆかりの地)

丸尾教会・鉄川与助ゆかりの地

数多くの天主堂を設計した鉄川与助の生誕地に建つ白亜の教会「丸尾教会」。現在の聖堂は1972(昭和47)年9月に建立されたもので、1928(昭和3)年建設の旧聖堂は納骨堂になっています。教会堂からは丸尾集落が見渡せます。
丸尾集落内にある「鉄川與助居宅跡」は建物は無くレンガ塀が残っているだけですが、敷地内にはたくさんの鉄川与助に関する説明板が立てられていて、鉄川の功績を知ることができます。

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青砂ヶ浦天主堂

青砂ヶ浦天主堂(画像提供:長崎県観光連盟)

1878(明治11)年頃には小さな集会所にすぎなかったが、大崎神父が外国から原書を取り寄せて設計・施工の指導にあたり、現在の教会堂を1910(明治43)年に建立。 正統的な様式、意匠が特徴で、鉄川與助の手による初期のレンガ造りの教会堂。2001(平成13))に国の重要文化財に指定。現在の建物は3代目で、2010(平成22)年には献堂100周年を迎えた。上五島の冬の風物詩「教会群のイルミネーション」は有名ですが、本天主堂のイルミネーションは、2012(平成24)年に日本夜景遺産にも認定されました。

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矢堅目公園

中通島の奈摩湾入口にあり、円錐形の奇岩「矢堅目(別名トトロ岩)と複雑な海岸線が美しい景勝地。夏には鮮やかなオレンジ色のオニユリが咲き、展望所から見る雄大な景色や、東シナ海に沈む夕日に感動をおぼえます。また奈摩湾を挟んで対岸の白草公園から、ここ矢堅目の岩越しに沈む夕陽は大変素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。

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矢堅目の塩本舗

「矢堅目」を望む場所にある塩工房「矢堅目の塩本舗」では、五島近海の澄んだ自然海水をくみ上げ、古代から伝わる伝統製法「蒸発法」で時間と手間を掛けて塩分を濃縮し、一切の添加物や加工助剤を加えずに薪で焚き上げて自然海塩を製造しています。
塩工房に隣接した上五島産品館「矢固目の駅」では、この塩や上五島の特産品の販売、喫茶、観光地案内などもあります。
矢堅目の塩を使った「塩ソフトクリーム」はお勧めの一品です。

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(車窓:冷水教会)

冷水教会(画像提供:長崎県観光連盟)

奈摩湾を望んで立つ木造の教会。1907(明治40)年、後に数多くの教会を手掛ける鉄川与助(地元丸尾郷出身)が独立し棟梁となって初めて設計・施工した第1作目の教会としても有名です。トンガリ帽子のような尖塔をもつ単層屋根の小さな木造建築で、内部は三廊式。主廊部・側廊部ともに漆喰仕上げで、天井はリブ・ヴォールト天井(こうもり天井)ながら低く、列柱も角柱で柱頭の装飾も簡素な印象。冷水教会より4年早く建てられた旧鯛ノ浦教会堂の装飾とよく似ています。

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大曾教会

赤レンガ造りの聖堂と白いキリスト像が印象的な教会。1879年(明治12年)に最初の木造聖堂が建立され、1915(大正4)年に鉄川与助の設計により現在の天主堂となりました。
重厚な十字架と八角ドーム型の屋根をもつ方形の鐘塔、半円アーチの窓、西独製の花柄に組まれたステンドグラスなど、大正ロマネスク様式の代表作に挙げられます。2007(平成19)年に国の重要文化財に指定されました。

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到着地(出発地または希望地)

Goal